山奥に残るきらびやかな祭り
室町時代・応永3(1396)年に創立したと伝えられる古社で、「天王さん」と親しまれています。
本殿本殿はケヤキ1本で作ったといわれているみごとなもの。また境内には宇摩地方で唯一の出雲神社があります。
秋祭りは10月最終日曜日に催行され、公家装束の少年たちが乗る屋台やきらびやかな神輿が出て、平安絵巻さながらの情景が繰り広げられます。
祭は、永正8(1511)年に京都から来住して宇摩一円(現・四国中央市域)領主になった公家・日野光朝が、京の祇園神社(八坂神社)をしのんで始めたと伝えられています。
少年たちは念入りに髭の化粧を施します。
隣接する徳島県の祖谷地方には同じように髭の化粧をした乗り子を乗せた屋台が見られるそうですが、愛媛県内には他に類例がないという貴重なものだそうです。
担ぐ太鼓台、だんじりの多い愛媛県にあって、曳き屋台に乗った少年が太鼓や笛、鉦などで囃す形態は唯一といわれていて、四国中央市の無形民俗文化財にも指定されています。
屋台はクライマックスで大きく揺さぶられますが、乗り子の少年たちは必死にこらえ、囃子を続けます。
[霧の森からのアクセス]車で25分(ルートマップ)